ASP型受注管理ソフト・インストール型ソフトの比較

『ネットショップ受注管理ソフト』には大きく分けてASP型受注管理ソフトと、インストール型ソフトの2種類があります。受注管理ソフトを紹介する前に、ASP型受注管理ソフトとインストール型ソフトの違いや、メリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

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販売管理や会計システムを手がけた開発会社が受注ソフトを作成すると、インストール型アプリケーションプログラムが多い用にも思われますが、私の思い込みでしょうか?
インストール型アプリケーションプログラムの利点としては既存のシステムや、他のアプリケーションとの連携が可能な(もしくはカスタマイズできる)ソフトが多く、レガシー資産を利用できるところでしょう。今まで構築してきたシステムを全て新しいシステムに移行するには、膨大な時間と費用が必要です。また、今まで便利に使ってきた機能が使えなくなったり、必要な管理資料が出せなくなったりというリスクもあります。その点、インストール型アプリケーションプログラムはインターフェース部分のカスタマイズを行えば、現在構築しているシステム資産を活用することができます。
ASP型の受注システム・出荷システムは、マスター類をクラウドアプリケーションサーバー側で運用できるデータサーバーに保管しておく必要があり、基幹システムの殆どを他社のサーバーに預けなければいけません(これには抵抗がある会社も多いのではないででしょうか?)
また、全てのシステム機能を預けず、受注機能だけASP型のシステムで運用しようとすると、受注処理だけ他社サーバー側で処理を行なうため、社内システムとの連携が困難な場合が多いといえます。特に会計システムやPOSシステムとの連携はあまり充実したソフトが見当たりません。仕分け勘定科目に合ったデータが出力できなければ、会計システムとの連携はできないし、商品マスタや在庫マスタの共有ができなければ、POSシステムとのリアルな連携は困難でしょう。

まとめ・・・(私の個人的意見です)

【ASP型システム】
メリット
●比較的安価に基本的な機能が利用できる。
●短期間で運用が開始できる。
●特定のパソコンにセットアップしないので運用機器変更が容易。
デメリット
●自社で構築されたシステムや会計ソフト・在庫管理ソフトを利用する場合連携が困難。
●データ・マスタ類を他社サーバーに預ける必要がある。

【インストール型アプリケーションプログラム】
メリット
●自社に合った運用にカスタマイズできる。
●今まで利用していたシステムやソフトとの連携ができる(カスタマイズ要)
●他社サーバーに資産を預ける必要がない
●個人情報が自社内で管理できる(漏洩リスク回避)
デメリット
●カスタマイズ費用が必要
●カスタマイズ・導入・運用までに時間がかかる

どちらが良い、悪いは言えませんが、大切なことは、自分(自社)の運用には、どちらが合っているのかを見極める事だと思います。
効率UPで売上倍増になるソフトを利用できますよう、お祈りしております。